<議事録>
○小林美恵子君 先ほど持続性というお話もされて、単にお金の面だけではないという点もありましたけれども、実は私も昨年ODA調査のスタートとしまして、ブラジル、メキシコに行かせていただきました。それで、その援助が本当に現地の方々にとってどうなのかという点で現地の関係者の方々にお聞きする機会がなくて残念だったんですけれども、今回の調査の皆さんはNGOの皆さんに随分御意見をお聞きしているところがすばらしいなと思うんですけれども、その点で、今日最後に第三班の大門議員に質問をいたします。
インドで、特に無償資金問題でNGOの方々と意見交換されたと思いますけれども、その点で重要だと感じられた点、一点質問ですね。二点目は、調査された中で日本でも生かすことが本当に重要だなと思われた点について御発言いただけますでしょうか。
○委員以外の議員(大門実紀史君) わざわざ御指名いただきましてありがとうございます。
すべては団長の報告の中に書いてあるんですけれども、NGOとの関係で端的に申し上げますと、いろんな意見聞きましたけれども、要するに今のODAは、無償といえど形に残るものに援助する、建物だとか施設だとか機材ですね。これだけでは、例えば特にNGOの活動というのはそれだけでは賄い切れない。特に人の育成が非常に重要になってくるわけですね。そういう点で、もう少し柔軟に支援をしてくれないかという要望がかなり出ました。かといって、NGOそのものの人件費にODAを出すということは難しいという点があると思います。
そういう点で、具体的に私なんか聞いて思ったのは、例えば農業技術の支援だったら技術者育成プログラムとか、学校なら先生の育成プログラムとか訓練プログラム、こういうものをきちっと中身を含めて出していただいて、そういうプログラムに対して援助ということならば、物件以外、箱物以外にも援助する可能性が出てくるんではないかと思うし、そういうふうに条件を柔軟にやっていくことが重要だと思います。
もう一つ、日本にとってという意味でいきますと、特に印象だったのがカルカッタ、コルカタの国立コレラ・下痢感染症研究所なんですけれども、普通、コレラの研究が日本にとって何の関係があるんだというふうに日本の国民は思うかも分かりませんが、この研究所は日本の研究者もかかわっておりまして、大変レベルの高い、感染症については非常にレベルの高い研究所でございます。
今、文科省が鳥インフルエンザ対策で海外拠点をつくるということで、中国、ベトナム、タイですかね、に設け始めておりますが、例えばこのインドのコレラ・下痢感染症研究所は、特にインドは鳥肉文化ですから、鳥インフルエンザ問題というのは非常にすぐでも研究できるところです。こういうところをその拠点に加えていく、文科省のプログラム、スキームで加えていくということが、ODAが日本の今の焦眉の課題になっている鳥インフルエンザ対策にもすぐにもリンクして役立つと、こういうことがあると思います。これは、単に縦割りで外務省と文科省で考えているとそういう発想が出てこないんですけれども、そういう──その文科省と外務省の縦割りでそれぞれ考えるとそういう発想出てこないんですが、そういうふうにとらえていくと、日本にも生かせる、役に立つODAになるというふうに思います。
以上でございます。